新型コロナウイルスの蔓延により、世界を自由に旅する事が出来なくなった今の時代。次に世界で素晴らしい景色、人々、文化に出会えるのは一体いつになるのでしょうね。
海外に飛び出して行けないもどかしさの中、今日は過去に行ったトルコについてほんの少しご紹介したいと思います。
題名の《メルハバ!》はトルコ語で《こんにちは》です。
トルコは西アジアに位置するアナトリア半島と東ヨーロッパに位置するバルカン半島東南端の東トラキア地方を領有する共和制国家です。ひとつの国家がアジアとヨーロッパに分かれている為東西の文化が交錯し、4000年以上の歴史があります。
日本との時差は-7時間。トルコのベストシーズンは4~6月、9~10月が気候が温暖でオススメです。
トルコの通貨はトルコ・リラTLとクルシュKr。1TL=100Krです。
トルコには9つの世界遺産がありますがその中でも有名なのは【ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群】ではないでしょうか?
カッパドキアは紀元前15~12世紀ごろ古代オリエントの王国ヒッタイトの中心地として栄え、6~9世紀になるとローマ帝国の迫害から逃れたキリスト教徒が移り住み、地下都市や岩窟教会を作り上げたと言われています。今でも30以上の地下都市が眠っています。考えるだけでわくわくして来ます。
この奇岩群は降り積もった火山灰や溶岩が風雨によって浸食され何万年もの歳月をかけて生み出されたといわれています。気球に乗って見下ろすカッパドキアは圧巻。
更に1985年に文化遺産として登録された【イスタンブール歴史地区】はヨーロッパに含まれる旧市街、新市街とボスポラス海峡を挟んだ対岸のアジアサイドからなっています。旧市街にある《聖なる叡智の聖堂》を意味するアヤソフィアは360年、コンスタンティヌス2世によって建立されました。
2度にわたり焼失されましたが、その都度数十年かけて再建され現在は博物館として一般公開されるようになりました。
アヤソフィアの目の前に並ぶようにして立つのがブルー・モスクです。
アフメット1世によって1609年に造営が始まり、1616に完成した事からスルタンアフメット・ジャミイと呼ばれる。祈りの時刻を知らせるための尖塔ナミレットが6本あるのはこの、ブルーモスクだけです。ナミレットの本数や高さは権力の象徴とされています。
また、6世紀に皇帝ユスティニアヌス1世の時代に造られオスマン帝国時代まで利用された貯水施設である地下宮殿も有名な観光地です。およそ20㌔離れた郊外の森から引いた清水を貯水したと言われています。
アヤソフィアやブルー・モスクを眺めて、アジアとヨーロッパの真ん中を進むボスポラス海峡クルーズは、運が良ければイルカの群れと遭遇する事も出来るそうです!私は残念。お天気には恵まれましたがイルカには遭遇出来ませんでした。
トルコの面積は日本の約2倍で、ここまで書いてきた場所以外にも多くの見どころがぎっしり!
トロイ遺跡にあるトロイの木馬はあまりにも有名。
トルコ南西にはエーゲ海が広がっています。
エーゲ海地方には紀元前11世紀、ギリシャからやってきたイオニア人によってエフェソス近郊に都市国家が建設されました。このエフェソス遺跡の美しい建築群は世界最大級の都市遺跡です。
同じくエーゲ海地方にあるパムッカレには巨大な石灰棚があります。これはこの地域の温泉水に多く含まれる炭酸カルシウム分が水中の酸素と結合して沈殿し、長い時を経て凝結し形成されたもので、青白く輝いている景色が人々を魅了し世界遺産に登録されました。
トルコはこの壮大な景色だけではなく、トルコ伝統の絨毯やガラス製品、トルコ石のアクセサリーや陶磁器、フェルトの小物・・・数え上げればきりがない程のお土産が多くの観光客を魅了しています。
また、この魅力的な国を訪れる事が出来るといいなぁ。
そう思いながら世界がまた日常を取り戻すのを待ちたいと思います。
木幡